
「お金を貯めたいなら地銀はやめよう。FPがネット銀行だけ使う4つの理由」という前回の記事では、
- ネット銀行をオススメする4つの理由
- ネット銀行を利用する時の注意点2つ
を紹介して、ネット銀行は「ラクしてお金を貯めるなら必須のツール」だとお伝えしました。
まだお読みでなければ、ぜひお読みください。
さあ、「お金に困らない仕組みづくり講座(全10回)」の第4回目となる今回は、ここ使えば間違いない!というネット銀行を2つ紹介します。
公務員の方が押さえておくべき「使い方のコツ」もあわせてお伝えします。
クリックできる目次
ネット銀行はメインとサブの2つを使おう
公務員の方におすすめのネット銀行は、
- 住信SBIネット銀行
- 楽天銀行
この2つです。
なぜこの2つなのかについては後ほど説明しますが、ポイントは2つを併用すること。
そうすることで、お金に困らない仕組みを作ることができます。
「生活用」&「貯金用」に分ける
お金の管理の鉄板は、「生活用」と「貯金用」にバッサリ分けること。
具体的には、次のようにします。
- 給料が入ったら、真っ先に貯金用口座へお金を入れる
- 残りを生活用口座に入れて、それだけで生活する
先取り貯金と呼ばれる、地味ながらも効果絶大な資産形成の王道です。


もちろん、お金を使う上で「本当に必要かな?」と考えることの大切さはこの講座の第一回目でお伝えしました。
それはそれで必要ですが、精神論だけじゃうまくいかないのもまた事実です。
先取り貯金をすると、残ったお金だけで生活することになるので、ムダ遣いを確実に減らせます。
大学教授でありながら、巨万の富を築いた本多静六(ほんだせいろく)氏も、先取り貯金をし続けて、資産づくりの土台にしました。
公務員にもうってつけな方法なので、必ずやりましょう。
もちろん、生活が困窮するような先取り貯金はNG。その場合、貯金額が多すぎるか、浪費が多すぎるかどちらかです。
第2回講座で仕組み化した自動家計簿で、浪費がないかチェックしましょう。


- 給与の振込先を2つ指定できる場合
→職場で手続き - 給与の振込先が1つしかない場合
→ネット銀行で自動振込を設定
それぞれ説明しますね。
給与振込先を2つ指定できる場合
これは、ぼくの公務員時代の給与明細です。
「第一口座」と「第二口座」がありますね。
このように、給与の振込口座を2つ以上指定できることがあります。庶務の職員や事務の先生に聞いてみましょう。
たとえば、5万円を先取り貯金する場合こんな感じです。
- 第一口座(生活用)
→手取りから5万円を引いた額を入金 - 第二口座(貯金用)
→5万円を入金
金額指定するのは、貯金用口座のほうです。
ぼくが勤めていた職場では、庁内システムを使って自分で自由に設定でき、上司の決裁も不要でした。

給与の振込先が1つしかない場合
ネット銀行には「自動振込サービス」があります。
「毎月この日に〇〇円振り込む」という設定ができるんです。
一度設定すればあとはほったらかしでOK!
生活用口座から貯金用口座に定額を自動振込すれば、先取り貯金を仕組み化できます。

また、奨学金の引き落とし口座に指定できないネット銀行ですが、自動振込で引き落とし口座に送金することで、この問題は解消できます。
住信SBIネット銀行での自動振込のやり方を、次の記事で書いてます。

振込手数料ゼロ!家賃振込自動化の方法
生活用は住信SBIネット銀行
今やネット銀行もたくさんありますが、生活用口座には「住信SBIネット銀行」がオススメです。
理由:手数料の無料回数がダントツ
生活用口座は普段使い用なので、手数料の無料回数が多いほど使いやすいですよね。
住信SBIネット銀行なら、
- ATM手数料(引き出し)
- 他行あて振込手数料
どちらも月7回まで無料にできます。
なお、ATMでの預け入れは何回でも無料です。
ATM手数料って、夜や休日は高くなったりして正直分かりにくいと思いませんか?
住信SBIネット銀行の「月7回無料」は、文字どおり月7回までなら何時でも何曜日でも無料なんです。

月7回無料にする方法
無条件で月7回無料になるわけではなく、条件を満たす必要がありますが、公務員の方は超簡単にクリアできます。
- 給与振込口座に指定
- SBIハイブリッド預金の月末残高あり
→1円でOK - 外貨預金の月末残高あり
→1ドルでOK
この3つを満たせばOKです。
なお、口座開設日の翌月までの無料回数は、「ATMは月5回、振込は月3回」と一律で決まってます。
証券口座を作っても、株取引をする必要はなく、口座開設・維持にも一切お金はかかりません。
SBIとしては、「いつか投資に興味を持った時に、自グループの証券会社を使って欲しい」と思ってるので、このような優遇措置を取っているというわけです。
この記事の外貨預金はあくまで「手数料無料回数を増やすため」にするものです。
1ドル(110円くらい)で良いので、リスクはほぼゼロですよね。ドルじゃなくても南アフリカランド(8円くらい)でもOKですよ。
免許証などの顔写真付き身分証明書があれば、口座は公式サイトからネット完結で作れます。
- 住信SBIネット銀行cheak!
貯金用は楽天銀行
先取り貯金の入金先(貯金用口座)は、「楽天銀行」がオススメです。
カンタンに金利を0.1%まで上げられるからです。
また、楽天銀行を第二口座として給与振込できる方は、他行あて振込手数料が月3回まで無料になります。
ATM手数料の無料回数は残高などによって変動しますが、貯金用なので手をつけないはずの口座です。

マネーブリッジで金利を0.1%に
関連会社である「楽天証券」の口座をつくり、楽天銀行の口座を紐づけるサービスを「マネーブリッジ」といいます。
そうすることで、楽天銀行の普通預金から株などの金融商品を直接買うことができるようになります。
それが本来の使い方なんですが、株なんて買わなくても大丈夫。
どの銀行も、普通預金の金利は0.001%程度ですが、マネーブリッジを設定した楽天銀行の普通預金は、0.1%と100倍まで跳ね上がります。
口座開設・維持費はもちろん無料なので、マネーブリッジを設定しておくことをオススメします。
公式サイトのスマホアプリを使えば、最短2日で口座開設できますよ。
楽天銀行cheak!
まとめと次のステップ

- 生活用と貯金用2つの口座を作る
…先取り貯金を仕組み化しよう - 生活用は「住信SBIネット銀行」
…手数料無料で使いやすい - 貯金用は「楽天銀行」
…かんたんに金利0.1%になる
ここまで読んで実践すれば、「お金に困らない仕組み」の基礎は完成です。
口座開設はネット上でカンタンにできるので、サクッと作っておきましょう。
- 住信SBIネット銀行cheak!
楽天銀行cheak!
次回からは「節約の仕組み」を作っていきます。
さあ、次のステップに進みましょう!
①お金でこまる原因を知る
├ お金が貯まる仕組みを作ろう
├ 家計簿が面倒なら『自動化』しよう
├ お金を貯めたいなら地銀はやめよう
└ FPおすすめのネット銀行は2つだけ←今回の記事
②節約の仕組みをつくる
├ お金を貯めたいなら『最優先は節約』
├『固定費の見直し』住居費、通信費、光熱費編
├ 効果絶大!保険の見直し術
└ 節約の仕上げは変動費
③投資の仕組みをつくる
├ 投資初心者は『3つの基本』を押さえよう
└『不労所得』を手にするための『放ったらかし投資』
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