元公務員でFPの岩崎です。
公務員の方の「お金の悩み」を聴き、解決するサポートをしています。
お金の悩みを解決するには心構えや気合いもそれなりに必要ですが、気合いだけで乗り切るのはしんどいし、長続きしません。
そこで、「お金に困らない仕組みづくり講座」をインターネットでお届けすることにしました。
この講座では、お金の悩みを解決する「仕組み」をゼロから一緒に作っていきます。
全10回+おまけ1回の講座です。
ひとつずつ順番通りに実践していけば、自然とお金が貯まり、お金に困らない暮らしが実現できる内容をお届けします。
心構えなどのメンタル面もあわせてお伝えしますね。
ワイも一緒に講座を聞くぞ~~
それではさっそく第1回目スタート!
お金の悩みを解決する3ステップ
お金の悩みって尽きないですよね…
- 給与は悪くないのに、なぜかお金が貯まらない…
- バクゼンとしたお金の不安があり、将来が見えない…
- 民間に合わせるから、大幅な昇給は期待できない…
ぼくも公務員時代、同じことで悩んでました。
FPになってからも、同じ悩みを抱えた現役の公務員の方から、「こんな状況でどうすればいいの?」という相談をたくさん聞いてきました。
みんな悩んでるんですよね。
結論を言うと、次の3ステップで悩みは解決できます。
- お金で困る原因を知る
- 節約の仕組みを作る
- 投資の仕組みを作る
「ステップ」なので、順番もたいせつ。一つずつていねいに紹介していきますね。
今回は、①の「お金でこまる原因を知る」がテーマです。
お金でこまる原因を除去!2つのポイント
お金でこまる原因なんて、人それぞれじゃない?
そうだね。もちろん個別の事情はあるけど、原因は大きく次の2つなんだよ。
- お金の使い方を知らない…
- お金の把握・管理ができてない…
この2つを裏返して、
- お金の使い方を知って
- お金の把握・管理ができる
ようになればOKです。
①お金の使い方を理解する
生きていると、あらゆるシーンでお金を使いますよね。
- コンビニで飲み物を買うとき
- 職場の飲み会に参加するとき
- 友人の結婚式のご祝儀
- 車に給油するとき
このような「お金を使う」行為は、生活に浸透しすぎてほとんど意識されません。
たしかに、いちいち考えずにお金つかっとるかも~
でも、お金に困らないようになるには、「お金の使い方」を一度見つめ直す必要があります。
なぜなら、入ってくるお金(収入)はコントロールしにくいのに対し、出て行くお金(支出)はコントロールしやすいからです。
公務員の給与は法律や条例で決まってるから、自分でコントロールしにくいですよね。
「消費・投資・浪費」3つのお金の使い方
ではここから、お金の使い方(支出)を3つに分けます。
- 消費
→生きるのに必ず必要なもの - 投資
→使う金額よりも、得られる価値が高いもの - 浪費
…無駄遣い。ゼロにしたいもの。
今後お金を使うときは、「消費・投資・浪費」どれに当てはまるんだろう?と意識してくださいね。
衣食住に代表されるような、必ず必要なものです。イメージしやすいですよね。
投資と聞くと株買うの?みたいなイメージがあるかもしれませんが、読書などの自己投資も含みます。
面白いのは、何が投資になるか、その人によって変わるということです。なぜなら、価値観は人それぞれだからです。
たとえば食事は一般的に消費ですが、「体が資本だし、良い食材を食べよう」というのは投資になり得ます。
また、「時間を短縮してくれるもの」は投資効果が高いです。浮いた時間で好きな事ができますからね。
ルンバや食洗機など、家事を自動化してくれる家電の購入も、投資の一つです。
浪費は、「目的のない支出」です。
お金に困らない公務員になるためには、浪費ゼロを目指しましょう。
- なんとなく寄ったセブンで、なんとなくシュークリームを買う
- なんとなく寄った本屋で、なんとなく雑誌を買う
- みんな入ってるから、なんとなく保険に入る
…心当たりない?
ぎく
この「なんとなく」は、生活のあらゆるシーンで顔を出します。
なんとなくで意思決定をしてると、お金はどんどん出て行きます。
自分なりの目的を持ってお金を使いましょう。
②お金の把握・管理をする
3つのお金の使い方が分かったら、次はお金の把握・管理をしましょう。
お金の把握(収支はプラス?マイナス?)
まずはお金の把握から。
- 家計に入ってくるお金、収入はいくら?
- 家計から出ていくお金、支出はいくら?
すぐに答えられますか?
収入と支出を合わせて収支(しゅうし)といいます。
収支がプラスなら貯金が増えて、マイナスなら貯金が減ります。
そしてココが大切なんですが、
公務員の方は、よっぽどのことがない限り、必ず収支をプラスにできます。
なぜなら、公務員の給与は人事院や人事委員会の勧告をベースに、民間の平均的な給与となるように決められるからです。
平均的な暮らしを実現できていれば、収支が大きくマイナスになる可能性は低いはずです。もしもプラスにならない場合、浪費が多いなどの原因が必ずあります。
なぜかお金が貯まらない…とお悩みの方は、収支を把握していない事がすごく多いんです。
収支の把握は最優先です。どんな節約や投資よりも、真っ先に取りかかりましょう。
具体的には、家計簿を付けることです。
ホラ出た、家計簿。超めんどいからヤダ…
大丈夫。めんどくさくない仕組みを次の講座で作ろう!
お金の管理(浪費はゼロに!消費と投資だけにする)
次に、お金の管理です。
- 浪費をゼロにする
- 消費を抑える
- 投資を増やす
つまり「消費と投資だけにする」ということですね。浪費ゼロのスリムな家計を目指しましょう。
浪費をゼロにする具体的な方法はとてもシンプルで、
「自分にとって本当に必要な支出か考える」
これだけです。
お金を使う前に、一度立ち止まって考えるクセをつけましょう。
最初は面倒に感じるかもしれませんが、だんだんと慣れてくるので大丈夫です。
繰り返す事で、「これは浪費だからやめよう、こっちは投資だから使おう」という判断スキルも磨かれていきます。
付き合いだけの飲み会代、続かないジム会員費、とりあえず入った生命保険などなど…浪費を一つずつ削っていきましょう!
『お金を使う前』に考えよう
自分にとって必要な支出か考える、というのは難しく聞こえるかもしれませんね。
具体的には、お金を使う前に「これ応援したいな」とか、「気持ちよく使えるかな」ということを考えてみると良いですよ。
大切なのは、後から考えるのではなく、「お金を使う前」に考えることです。
人間は、後から行動を振り返ると、自分の都合の良いように物語を組み立てる習性があります。
お金を使った後で振り返っても、「あれは自分にとって価値ある買い物だったんだ」と錯覚してしまい、正しい価値判断ができない可能性があるので気をつけましょう。
まとめと次のステップへ
今回は、「お金で困らないための2つのポイント」を紹介しました。
- お金の使い方を理解する
…消費・投資・浪費の3つに分けてみよう - お金の把握・管理ができる
…収支を把握して、浪費ゼロを目指そう
基本的ですが、とっても重要なことです。
次回からは、実際の仕組みづくりに入っていきましょう。
本当に欲しいのはお金じゃない
最後に、大切なことをお伝えします。
お金が欲しい!と思うかもしれませんが、お金そのものに価値はありません。
お金は「他の価値と交換できる道具」です。
道具なので、「上手な使い方」があり、「使うスキル」も問われます。
下手な使い方は浪費になり、使うスキルを磨けば投資で増やせる可能性も高まります。
あなたが手に入れたいのは「お金」そのものではなく、「お金を使って手に入る他の価値」のはず。
この点を意識することが、お金を上手に使うためのコツです。
お金は大事ですが、お金そのものに固執して振り回されるのは楽しくないですよね。
さあ、ここまで読んだら「お金に困らない公務員」に一歩近づけましたね。
次のステップに進みましょう!
家計簿が面倒なら『自動化』すれば良いじゃない
①お金でこまる原因を知る
├ お金が貯まる仕組みを作ろう←この記事
├ 家計簿が面倒なら『自動化』しよう
├ お金を貯めたいなら地銀はやめよう
└ FPおすすめのネット銀行3つ!ポイントは使い分け
②節約の仕組みをつくる
├ お金を貯めたいなら『最優先は節約』
├『固定費の見直し』住居費、通信費、光熱費編
├ 効果絶大!保険の見直し術
└ 節約の仕上げは変動費
③投資の仕組みをつくる
├ 投資初心者は『3つの基本』を押さえよう
└『不労所得』を手にするための『放ったらかし投資』