投資を始める前に◯◯と△△を準備しておかないと落とし穴にハマります。

こんにちは、FP(ファイナンシャルプランナー)のnino(@kurashilog)です。

最近よくいただく質問に「どのファンドがおすすめですか?」「投資を考えてるけど、買い時っていつですか?」といったものがあります。

それぞれに対する個人的な答えはありますが…

この手の質問をされる方が共通して見落としてしまっていることがあるなぁと感じているので、今回はそのことについて記事にしておきます。

スポンサーリンク

投資を始める前に準備すべき2つのこと

いつものように結論から。
実は、投資を始める前に準備すべきことが「2つ」あります。

この2つを準備!

  1. 生活防衛資金を確保しておこう
  2. 3年以内の支出は投資に回さない

どちらも『投資は余裕資金で行う』という前提に立っています。
それぞれの内容を解説していきますね。

なお、これらの準備が整ってなくても投資したいんだ!という方におすすめする投資法も、この記事のラストで紹介します。 

生活防衛資金とは

元金融庁顧問の木村剛氏が、著書『投資戦略の発想法』で提唱した考え方です。

人生何が起こるか分かりません。
不測の事態が降りかかった場合でも、それをやり過ごせる程度の現金(もしくはすぐに現金化できる資産)を確保しておきましょう。という事です。

インデックス投資家の間に広く普及している考え方で、ぼくも生活防衛資金を貯めてから投資に臨みました。

インデックス投資は長期投資のため、下げ相場を『必ず』経験します!
頭では判っていても、実際に相場が下落中の悲観的ムードに流され、ついつい売ってしまう…という事が想定されます。

人間は利益よりも損失に対して敏感に反応しちゃうので。

そんな時でも『投資は余裕資金で行っている』『生活防衛資金がある』ことを支えにしていれば、周りに流されることなく自分の資産を守ることができます。

生活防衛資金はこの記事を参考にして貯めてみてください。

生活防衛資金はどれくらい準備しておくべき?

では、どの程度の資金を確保しておけば良いのか? 

これは『生活費3か月分』から『生活費2年分』と人によって考え方にケッコー幅があります。

ぼくは次の2つの理由から『生活費4か月分』を推奨しています。

  • 自己都合退職でも3か月と少しで失業保険を受給できる
  • 複利効果は絶大なので、早めに投資を始める方が良い

インデックス投資は定期で安定した収入がある方に向いてる投資法。
なので雇用保険には入っていると仮定し、待機期間7日+自己都合退職の給付制限期間3か月を乗り越えられるように4か月としました。

また、複利効果も無視できません。
ここに、これから投資を始めるAさんとBさんがいます。

イメージしやすいように2人の年齢も決めちゃいましょう。
ここでは30歳とします。 

ひと月の生活費は2人とも20万円。 
毎月5万円を生活防衛資金に回します。 

Aさんは2年分、Bさんは3か月分を確保することにしました。
どれくらいで確保できるでしょうか。 

《Aさんの場合》
20万×24か月=480万
480万÷5万=96か月(8年)

《Bさんの場合》
20万×3か月=60万
60万÷5万=12か月(1年)

Bさんが投資を開始して7年後にようやくAさんは投資スタート。

投資条件は毎月5万円の積立投資、年5%の複利運用とします。
生活防衛資金を確保し始めた年を1年目として、20年後の未来を覗いてみましょう。

49歳になった2人の積立総額は…

106 graph2

《Aさん》
投資元本:720万円
積立総額:955万円
投資期間:12年(20年-8年)

《Bさん》
投資元本:1,140万円
積立総額:1,832万円
投資期間:19年(20年-1年)

どーでしょう。
生活水準も同じ、月々の投資額や利率も同じ、投資の準備を始めた時期も同じ。
それなのに悲しいことに積立総額では倍近い差が生じてしまいました。

唯一違っているのは『投資期間』。

長期になればなるほどそのインパクトを増してくる複利効果の絶大さが判ります。

もちろん、Aさんもボーナス併用でもっと早く生活防衛資金を確保したり、投資に回す金額を増やせば結果は違ってきます。

以上のような考えから『生活防衛資金は生活費4か月分』をぼくはおすすめ中です。

49歳で資産955万のAさん。資産1,832万のBさん。

これはシミュレーションですが、このように『ある日の選択の違いがその後の人生を大きく左右する』ということは人生でフツーに起こり得ます。

20年後を想像してみてください。
その時のあなたはAさん?Bさん?それともまた別のCさんでしょうか?

3年以内に大きく支出する費用は投資に回さない

2つ目のルールは『3年以内の大きな支出は投資に回さない』というもの。

ぼくがおすすめするインデックス投資は10年〜30年という長期スパンで保有し続けることが前提です。

なので、近い将来に大きく支出すると判っているお金は投資に回さないほうがベター。
例えば、車の購入代金や子の結婚祝い金など。

そういった費用はソッコーで使える状態にしておきましょう。
こういった費用を『流動性資金』といいます。

普通預金口座の利息は?

流動性資金の代表的な預け場所は…?
そう。普通預金口座です。

しかし!今の普通預金の金利はメガバンクでは0.001%、ネット銀行の高いところでも0.02%程度。

細かい話ですが、さらにここから税金が引かれます。
実際の受取利息は次の式で計算。

『利息額−国税(15.315%)−地方税(5%)』
※1円未満は切り捨て

100万円を1年間預けた場合の税引前利息は…

  • 0.001%: 10円
  • 0.02%:200円

ここから税金を引くと…

  • 10円−(10円×15.315%)−(10円×5%)= 9円
  • 200円−(200円×15.315%)−(200円×5%)=160円 

普通預金として1年間銀行に100万円預けても利息はたったこれだけ。

ネットバンクならまだマシですが、それでも少ないですよね…。
利息はほぼゼロ、ATMや振込手数料を取られる…こんな状況でも、まだメガバンクを使い続けますか?

ぼくはもう3年以上『住信SBIネット銀行』をメインバンクに使ってます。 
月に7回までATMや他行宛振込の手数料無料で超快適 。

詳しくは別記事にしてますので興味のある方はご一読ください。

また、当ブログ内の『ネットバンク活用術のカテゴリ』にもまとめてます。

流動性資金の保管場所を使い分けよう

そんなわけで、デイリーユース以外で普通預金口座を使うのはおすすめしません。

『3年以内の大きな支出』でも、裏を返せば最大3年間は運用できるわけです。
ただ寝かせておくのはもったいない!けど、流動性資金として運用しなくてはならない。

この条件下で有利な運用先は次の3つです。

  • イオン銀行か楽天銀行に限り、普通預金
  • 定期預金
  • 個人向け国債

それぞれについて細かく説明すると長くなってしまうので別エントリに譲りますが、どれも金利が通常の普通預金と比較して高く設定されています。

それでいて、現金に換えるのに時間もかかりません。

イオン銀行なら0.12%、楽天銀行なら0.1%まで普通預金の金利をupさせることができます。

どちらもノーリスク。
具体的な方法&注意点を別記事にしましたのでお読みください↓

ここまでの内容をまとめるとこんな感じ。

  • 生活防衛資金は4か月分を普通預金口座で。
  • 3年以内の大きな支出は基本的に普通預金口座以外で。
  • 上2つの準備ができたら投資に回す。

それでも今すぐ投資を始めたい方は少額で投信積立を

ここまで、投資を始める前の2つの準備について書いてきました。

「とにかく早く投資を始めてみたいんだー!!うぉおー!!」
そういう方もいらっしゃるかと思います。

複利効果が働く投資の世界では、確かに『早く始める』ということは合理的。

でも、自分の生活が破綻しては元も子もありませんよね。
なので、そのような方に対しておすすめするのは『少額の投信積立』です。

「少額って実際どれくらい?」

今は『月500円』からのワンコイン投資もできる大投資時代です。

「えっ。月500円の積立なんて意味無くない?」

いやいや、そんなことはないんです!
確かに積立額自体が少ないので、大した実入りは期待できません。

少額で投信積立をするメリットは『投資の勉強ができる』ということです
実際に500円でも1,000円でも、身銭を切って投資することで株式や債券、不動産の値動きに興味を持つようになります。

実際に資産が増えたり減ったりするのを確認して、徐々に投資について知っていくことができます。

そして大切なことがもう一つ。
それは『額ではなく%で考える』ということ。

例えば、月1,000円(年間12,000円)で投信積立を開始したとしましょう。 
3年後、資産が38,580円になりました。

額面では+2,580円。ぜーんぜん大したことないですよね。
でも、こう考えてみるとどうでしょう。

『年7%で運用できた』

個人投資家が積立できる額の範囲においては、その額が多かろうが少なかろうが運用結果への影響はほぼありません。

なので、月額が10倍の10,000円だったら…?
→385,800円で+25,800円

50倍の50,000円だったら…? 
→1,929,000円で+129,000円

だんだんと、無視できない金額になってきますよね。

このように少額で投信積立をしておけば、実際に生活防衛資金等のハードルをクリアした際にスッと始めることができます。

積立額を増やせばOKですから。

まとめ

それでは、今回の記事のまとめです!

まとめ

  1. 生活防衛資金を確保しておこう
  2. 3年以内の支出は投資に回さない
  3. すぐに始めたい方は少額の投信積立を

以上、『投資を始める前に◯◯と△△を準備しておかないと落とし穴にハマります。』という記事でした。

みなさんの資産形成の参考になれば幸いです。

スポンサーリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です