2022年12月7日から、無料版マネーフォワードの連携上限が10件→4件に変更になりました。公式に問い合わせた回避策も本記事で解説しています。
公務員専門FPの岩崎です。
今回のテーマは「自動家計簿アプリ」です。
今ではスマホアプリも多く登場し、家計簿を付けるハードルって下がってきてますよね。
「でも面倒で続かないんだよな…」
わかります。
僕はすごく「面倒くさがり」なので、どうすれば時短できるか(ラクできるか)ばかり考えて生きてます。
そんな僕でも
「まったく無理せず」「公務員時代からFPになった今でも使い続けている」家計簿アプリがあります。
それが無料の家計簿アプリ「マネーフォワード」です。
無料…なんか怪しい…危険そう…
自動家計簿アプリって、なんだか怖いなぁと思う方もいますよね。
でも大丈夫です。
FPの僕が「マネーフォワードはこう使えば危なくないよ」ということをお伝えします。
無料で使える
マネーフォワードは安全?危険?
僕がマネーフォワードを使い始めたのは2015年。まだ現役公務員時代のことでした。
それからずっと使っていると、いろいろと気づくことがあるものです。
『良いところ4点』&『気になるところ1点』を紹介します。
- 家計簿を自動作成してくれる
- パソコンとモバイルで併用可
- 入出金等をメールでお知らせ
- 無料版でも十分な機能がある※
※2022年12月以降はひと工夫必要です。詳細は後述します。
- 危険性(セキュリティ)
危険性って気になる!
それぞれ具体的に見ていきましょう。
危険性(セキュリティ)のところだけ読みたい方はココをクリックすればジャンプしますよ。
マネーフォワードの良い点4つ
①家計簿を自動作成してくれる
マネーフォワードが他の家計簿アプリ・ソフトと一線を画しているのは、『銀行等との連携』です。
銀行やクレジットカードを登録しておけば、入出金やカード利用履歴を取得し、自動で残高整理や食費などのカテゴリ分けをしてくれます。
例えば、
- ATMで3万円お金を引き出したら、
- 銀行口座の残高が3万円減って、
- 財布の残高が3万円増える
といった内容を、自動で家計簿アプリに入力してくれます。
同様に、A銀行からB銀行にお金を振り替えた時も、自動でそれぞれの残高を表示してくれます。
「自分では何もマネーフォワードに入力していない」のにこれは驚き。
家計や資産の管理がすごく楽になります。
連携できる金融機関・サービス
連携可能なサービスなども豊富で、カテゴリだけでもこんなにあります。
- 銀行
- 携帯
- クレジットカード
- 電子マネー
- 年金
- ポイント
- 証券
- 投信
- FX・貴金属
- 通販
- スーパー
- 不動産
登録可能サービスはナント2571件!すごい。(2022年11月9日時点)
2017年に公務員の加入が解禁されたiDeCoにも対応。時代の流れをしっかりキャッチしてますね。
携帯は3大キャリアだけじゃなくて、MVNO(格安sim)もいくつか対応してます。
僕はmineoを使っているんですが、嬉しいことに連携可能なんですよね。
ちなみに、まだ公務員だった頃の2015年に3大キャリアからmineoに乗り換えました。
正直、もっと早く乗り換えておけばよかった…と後悔するくらい劇的に料金が安くなったので、気になる方は別記事をお読みください。
②PC・モバイルで併用できる
PCとスマホ等のモバイル端末(iOS、Android)で同一アカウントにアクセスできます。
現金管理分は自動作成できないので、手入力する必要がありますが、スマホから簡単入力できます。
- 自宅のPCでじっくり入力
- 出先でさっとスマホ入力
みたいに使い分けるとより便利。
また、iPhoneの指紋認証(Touch ID)や Face ID を使ってアプリのロック解除ができます。
③入出金等をメールでお知らせ
ATMを利用した時や給料の振込みなど、入出金があった際にメールで知らせてくれます。
また、クレジットカードの引き落とし予定も知らせてくれるので、入金し忘れ防止にもなります。
もちろん、お知らせメールを受け取らない設定もできますよ。
④無料版でも十分な機能がある(2022年12月以降の対応について追記アリ)
なかなか良さそうだけど、無料版ではあんまり使えないとか?
2022年12月から一部変更されたので、そこについて解説するね。
無料版と有料版の主な違いです↓
項目 | 無料版 | 有料版 |
---|---|---|
料金 | 0円 | 500円/月 |
金融機関連携数 | 無制限 | |
金融機関データ 一括取得 | × | ○ |
過去のデータ 閲覧期限 | 1年前まで | 無期限 |
2022年12月から、無料版の連携数が10件から4件までになったので、ちょっと少ないですね。
対策を3つ考えてみました。
- 有料版にアップグレードする
- 他の家計簿サービスを使う
- マネーフォワードの住信SBIネット銀行バージョンを使う
ここでは、「③マネーフォワードの済心SBIネット銀行バージョンを使う」について解説します。
正式なサービス名は、「マネーフォワード for 住信SBIネット銀行」といいます。
マネーフォワードは、金融機関と連携した家計簿サービスも提供しているんですが、そのひとつが、「マネーフォワード for 住信SBIネット銀行」になります。
大きな特徴は次の2つ。
- 使い勝手は本家のマネーフォワードとほぼ同じ
- 無料版でも10件連携できる(※)
※2022年11月10日に公式サポートへ確認済み。
つまり、住信SBIネット銀行バージョンだと、2022年12月以降も無料で10件まで連携できるということですね。
もちろん、住信SBIネット銀行バージョンもそのうち連携数が変更になる可能性もあります。
良いサービスの継続には対価が必要なので、マネーフォワードを気に入ってる方は有料版も検討してみてください。
ちなみに、僕自身は有料版を利用しています。
マネーフォワードの気になる点
危険性(セキュリティ)
マネーフォワードの利用で一番気になるのは、セキュリティ面ですよね。
クレカとか銀行の情報が流出したら怖すぎる…
分かる。僕も怖かったから、利用前によく調べたんだ。
銀行やクレジットカードの情報を登録するのって、なんだか怖いですよね。
マネーフォワードのセキュリティ対策はどうなってるのか確認しておきましょう。
各サービスへのログイン時に使うパスワードは登録しますが、決済(送金等)に必要なパスワードは入力しません。
なので万が一流出しても、それはログイン用のパスワードです。
決済(送金)パスワードはマネーフォワード上に登録しないので、勝手に出金されることはないと判断してます。
ただし、パスワードの使い回しをしていないことが大前提!これはとても大切なことなので、後でもう少し詳しく書きますね。
最後の利用から一定時間経過後に、自動でログアウトするよう設定できます。
初期設定は3日、最短30分。僕は1日にしてます。
「ログイン時メール通知」機能で、ログイン時刻やIPアドレスを通知してもらえます。
心当たりのないログインがあった場合はカードを止める等、早急に対応しましょう。
初めてマネーフォワードにログインする端末があった場合、確認メールが送られてきます。
「この端末ってこれまでにログインしたことないけど、本当にあなたの?」と確認してくれる機能。
iOS、Android版ではパスコードロック機能があります。iOSのTouch IDやFace IDも使えます。
こんな感じでセキュリティ対策にはかなり力を入れていると思います。
たしかにしっかりしてそう…絶対に流出せんのかな?
もちろん「絶対に流出しない」とは言い切れないよね…。でも対策もしっかりしてるし、メリットが大きいと判断して僕は利用してるって感じかな。
それでも個人情報流出が怖い方へ
強固なセキュリティ対策をとっているマネーフォワードですが、不安があるのであれば利用は控えたほうが良いと思います。
他のアプリやエクセル、グーグルスプレッドシートなどで管理する方法もありますし、手書きの家計簿が好き!って方もいますよね。
マネフォも便利そうだし使いたい…でもやっぱり不安…うわー
そんなわがままな方には、『1Password』というパスワード管理アプリの併用がおすすめです!
わんぱすわーど??
『パスワードの使い回しは超危険』です。
極端な話、1つのパスワードを使い回していた場合、その1つが漏れたら芋づる式にすべてのセキュリティを突破されてしまいます。
考えただけで背筋が凍りつきます…
とは言っても「サービスごとにパスワード変えるの面倒」とか思ってパスワードを使い回しちゃったりしてませんか?
え、いや、あのそのモゴモゴ
いくつもある金融機関やサービスごとにパスを設定するなんて面倒すぎるし、現実的に無理!と思うかもしれませんが、1Passwordを使えば、
- 『強固なパスワード』を
- 『とても簡単』に
- 『複数』
管理できるようになります。
実際、僕の両親は60代ですが、ふたりとも1Password使ってますよ。
- ランダムで強固なパスワードを自動生成できる(最大64桁)
- iOS、Android、Mac、Windowsすべてのプラットフォームで使える
- 覚えておくのはマスターパスワード1つでOK
1Passwordでマネーフォワードや各金融機関等のパスワードを自動生成&定期的に変更すればかなり安心できるでしょう。
僕は実際に1Passwordを利用してパスワードを管理してます。
指紋認証も使えるし、とても便利。
(ちなみに、マネーフォワードのログインパスワードは100桁まで設定可能です。すごい!)
まとめ:マネーフォワードは評価できる優秀な家計簿アプリ
マネーフォワードを使うメリットは、「お金を管理する能力」や「お金を増やす能力」いわゆるマネーリテラシーが向上することです。
これらの能力は、収支を可視化する(家計簿をつける)ことで誰でも向上します。
でも、家計簿をきちんとつけることは意外と難しい。
入ってくるお金は把握できても、出ていくお金ってなかなか把握しづらいんですよね。
そこで家計簿アプリの出番!なんですが…
これまで「かけ〜ぼ」「おかねレコ」を使ったことがります。
面倒くさがりのぼくは、残念ながらどちらも長続きしませんでした。
マネーフォワードは、
- とにかく楽に!
- しかも手軽に!
使えるので、面倒くさがりの方にピッタリのツールです。
これまでいろいろ家計簿アプリ・ソフト使ってきたけどイマイチ…という方はぜひマネーフォワード無料版を試してみてください。
もちろん、マネーフォワードはあくまでツールのひとつです。
次の記事では、ツールをうまく使って「お金を増やす仕組み」を作る方法を紹介しています。ぜひチェックしてください。
それでは、今回の記事のまとめです。
- マネーフォワードはとても便利!
- パスワードの管理はしっかりと!
無料で使える
公務員専用のiDeCo活用マニュアル、無料配布中
公務員の方が使える節税制度にiDeCo(イデコ)があります。
国の制度にしては珍しく、素直におすすめできる制度です。
ですが、公務員の加入解禁が2017年と最近なので「iDeCoってよくわかんない…」という方も多いですよね。
なので、元公務員で公務員専門FPである僕が、公務員専用のiDeCoの活用マニュアルを作りました。
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