こんにちは、元公務員FPの岩崎です。
最近では、投資のインフラが整ってきましたね。
たとえば、
- 2017年:iDeCoの公務員加入解禁
- 2018年:つみたてNISAの開始
などがあります。
という方も増えてきているようです。
実際、僕も投資についての相談を受けることが増えました。
この流れ自体はとても良いことだと思います。
投資について考えることは、自分の人生について考えることと直結しますので。
ただ、
- 「iDeCoの商品は何がオススメ?」
- 「インデックス投資しとけばOK」
なんて声を聞くと、少し不安になってしまいます。
そんなことよりも、真っ先に優先すべき投資先があるんです。
というわけで今回は、見落としがちな最強の投資先について書きます。
人的資本を活用しよう
結論から言いますね。
- 最強の投資先は『自分自身』です
いわゆる自己投資、人的資本の活用です。
投資の神様と呼ばれるウォーレン・バフェットもこう言ってます。
どのような投資にも勝る投資は、自分自身への投資である
あなたが持っている資本はなにも金銭や不動産・株式だけじゃなく、あなた自身も含まれます。
例えば、大学・大学院卒で25歳〜64歳まで働いた場合の生涯賃金(ボーナス込み、残業代除く)を見てみると …
男性で約2.6億円、女性で約2億円です。
(厚労省:平成28年度賃金構造基本統計調査より)
各年齢の年収から推計した数値なので、ここから実際に自分の生涯賃金を割り出すことはできません。
ですが、人的資本って結構デカいんだということが分かりますよね。
人的資本は減っていく
ここで悲しいお知らせです。
この人的資本、基本的には加齢に伴って減少します。
ここに、全く同じ能力を持つAさんとBさんがいます。
違いは、
- Aさん:20歳
- Bさん:50歳
年齢だけです。
20歳のAさんが50歳のBさんと同じ能力のわけないだろ…
と思われるかもしれませんが、比較のためにお付き合いください。
この場合、
Aさんの人的資本がBさんよりも大きいです。
なぜなら、Aさんのほうが
- 長く能力を行使できて、
- 能力の伸び代もあって、
- 若くて健康面でも有利
だからです。
このように、放っておくと人的資本は冷酷に減っていきます。
人的資本を育てるには
「じゃあ人的資本を育てようよ」となるのですが、具体的にはどうすれば良いのでしょうか?
答えは単純で、
- 学習や自己研鑽(けんさん)に努める
ということです。
難しく考える必要はありません。
たとえば『身体を鍛える』ということも超シンプルな人的資本の拡大方法です。
普段から身体を鍛えておけば風邪を引きにくくなりますし、現役で活躍できる期間を延ばすことにもつながります。
また、『プログラミングスキルを身につける』なんてことも良いですね。
僕自身、公務員時代にHTMLなどのサイト作成に必要な言語を勉強をしましたが、その経験が現在のこのサイト運営に役に立っています。
若い時ほど人的資本を増やすチャンス
人的資本拡大の効果も、若ければ若いほど高くなります。
筋トレだって、プログラミングだって、年をとってからするより、若い時に始めたほうが有利ですよね。
若いうちから人的資本の拡大に努めれば、長期的に自己の収入を増やすことができます。
そのための費用は浪費ではなく投資です。
自己投資のための費用は惜しまず支出しましょう。
人的資本は基本的には目減りしていくという性質があります。
それをキープする、あるいは更に高めていくためには相応の努力・対策が必要ですね。
投資には明確な順序がある
ここで冒頭の投資(いわゆる株式投資など)に話を戻しましょう。
僕を含め資産家ではない一般人が投資で資産を増やす際の、明確な手順があります。
- 収支の把握
- 家計の最適化
- 余裕資金の確保
- 投資・資産運用
最初に『収支の把握』を行うことは必須です。
まず支出を見直さないと、仮に収入が増えても知らないうちに出て行ってしまうからです。
これは、よく「穴のあいたバケツ」にたとえられます。
せっせと水を運んでも、貯めておくバケツに穴があいていたら…?
一向に満杯になりませんよね。
バケツに入れる水量が半端じゃなく多く、しかも継続できるなら話は別ですが、そんなイレギュラーは自分の意志ではなかなか起こせません。
多くの方にとっては、上記の手順で取り組んでいくことが、結局は資産を作っていくための近道になると思います。
詳しくは、下記の記事をお読みください。
元公務員FPの『お金に困らなくなる仕組み作り講座【全10回】』まとめ
それでは、今回の記事のまとめです。
- 金融商品への投資の前に、自己投資をして人的資本を拡大しよう
以上、『確定拠出年金?NISA?インデックス?最優先&最強の投資先は『◯◯』だ!!』という記事でした。