お金が貯まらないのにはワケがある!「元公務員FPの家計改善・節約シリーズ」第4回です。





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固定費と変動費ってなに?






固定費とは
一般に固定費とは「毎月同じくらいの金額の支出」を指します。
節約を考えるときは、ちょっと捉え方を変えて、
- 一度見直せば、ずっと節約になるもの
と思っておくと良いです。
- 家賃(住宅費)
- 保険料(生命・医療・自動車など)
- 通信料(スマホ・インターネット)
- 光熱費(電気・ガス)
- 借金、ローン
このあたりが主なものですね。
変動費とは
- 食費
- 被服費
- 交際費
- 日用品費
毎月変動する支出です。固定費以外の支出と考えてOK。
支出は固定費から見直すワケ
節約の鉄板は、固定費から見直すことです。
固定費は自動引落のことも多いため、普段の買い物より「お金を使っている」という意識が薄いもの。
それは裏を返せば、一度コストダウンしておけば「放っておくだけ」で節約効果が働くということ。
なので、固定費の見直しは効率がいいんですよ。
変動費を見直すのは最後でいい







6つの固定費見直しのシミュレーション
では、固定費の見直しについて費目ごとに考えてみましょう。
ここでは例として次の6つを取り上げます。
- 住宅費
- 携帯料金
- 生命保険
- 医療保険
- 自動車保険
- 火災保険
①住宅費の見直し


住宅費の目安は手取の30%と言われますが、正直30%だと多すぎます。
30%でも生活はやっていけるんですが、それが逆に罠なんですよね。貯蓄ができなくなってしまいます。


手取り月収 | 25%の家賃 |
---|---|
16万円 | 4万円 |
25万円 | 6.25万円 |
30万円 | 7.5万円 |
40万円 | 10万円 |
新卒社会人の手取りが16〜17万程度だとすると、就職後しばらくは厳しい金額です。
特に都市部では25%に抑えようとすると無理があります。その場合は住宅費をなるべく抑えつつ、保険の見直し等をしましょう。
余談ですが、おすすめしたい家選びの条件に「職場の近くの物件を選ぶ」というものがあります。
人生においてお金よりも大切なことは「時間」です。
移動時間を減らせば、人生が少し豊かになります。引っ越しをされる時はぜひ検討してみてください。
持ち家と賃貸どっち?それより先に検討すべき『超』大切なこと
②携帯料金の見直し
シリーズ第1回の「浪費から消費へ振替」でも紹介しましたが、スマホを格安sim(MVNO)にするだけでかなりコストダウンできます。
ぼくはauからmineoに乗り換えて、月額5〜6千円くらい安くなりました。
違約金が1万円だとしても、2カ月でモトが取れます。
格安simに興味はあるけど、まだ更新時期じゃないし…と二の足を踏んでる方、今すぐやりましょう。
③生命保険の見直し




保険好きの日本人。固定費に占める割合も高くなっています。
- 「社会人は保険くらい入らなきゃ」
- 「保険に入って一人前」
実際、こんなセールストークに乗せられ、不要な保険に加入してしまった方からの相談もよく受けます。
「保険に入るのは常識」みたいな空気がありますが、これは単なる保険会社のマーケティング(販売戦略)なので注意しましょう。
生命保険については、コチラの本が読みやすくオススメです。
④医療保険の見直し
医療保険も見直しの価値アリです。
日本では、ほぼすべての方が公的な医療保険(国民健康保険や、会社の社会保険)に入っています。
そして、公的な医療保険には「高額療養費制度」というものがあります。
これ、超頼りになる最強の医療保険なんです。
高額所得者でなければ、ひと月あたりの医療費自己負担は8万円程度が限度です。
公務員や大手企業の方なら、さらに附加給付という制度があり、自己負担が2万円以下になることもあります。
詳しくは、次の記事に書いてるので、ぜひチェックしてください。
高額療養費があれば医療保険は不要?自己負担額を知っておこう
もちろん、公的な医療保険もタダではありません。
実際、給料明細を見ると、しっかり健康保険料が引き落とされてますよね。
それなのに別途保険料を払って備える必要があるのか?
きちんと考えてから加入しましょう。
また、あなたが保険会社に支払う保険料には「経費部分」が含まれています。
それは保険会社の運営費や社員の給料になります。保険会社も「会社」なので当たり前ですね。
ですが、そういったコストも含めて支払っているという意識を持っていれば、不要な補償内容の保険に加入するといった事態は避けられるはず。
純保険料と付加保険料の中身を知れば、保険は損だと分かります。

⑤自動車保険の見直し

都市部では交通インフラが発達していて、クルマを保有する必要性は低いです。
クルマにあまり乗らない方にはカーシェアがオススメです。実際にぼくもタイムズのカーシェアを使ってます。
「どうしてもクルマが必要」、「クルマが生きがい」といった場合に初めて、自動車保険を見直しましょう。
自動車保険の内容(担保種目)は大体7つに分けられます。
担保種目を任意に組み合わせるタイプは少しハードルが高いので、ここではおすすめの補償内容を紹介します。
- 対人賠償保険
…無制限 - 対物賠償保険
…無制限 - 自損事故保険
自動でセットされていることが多い。 - 無保険車傷害保険
自動でセットされていることが多い。 - 人身傷害補償保険
死亡・障害などの場合に、過失の有無にかかわらず、示談の結果を待たずに支払われます。生命保険や医療保険に加入していれば不要。 - 搭乗者傷害保険
人身傷害補償保険の上乗せ補償、生命保険等の加入があれば不要。 - 車両保険
新車購入直後や初心者の方、珍しい車種にお乗りの方以外は不要。
これらの補償内容で、できるだけ安く契約できるところを探しましょう。
代理店を通さない「ダイレクト系」の保険会社を選ぶほうが、コストダウンできます。
以前、車を保有していた時に一括見積もりサービスを利用しましたが、3万円ほど安くなりました。
利用したのはSBIホールディングスの「インズウェブ」という無料サービスです。
また、ファミリー特約が効かない中型以上のバイクをお持ちの方も、一度ダイレクト型で見直してみることをおすすめします。
年間で30,000円ほど安くなったことがあり、別記事にしてます。
長期放置していた原付・バイクの保険の入り方(任意保険編)
⑥火災保険の見直し
一般的には、賃貸でも火災保険に加入します。
ですが、不動産業者や家主指定の保険に入ってませんか?



ぼくもFPになる前は、家の契約時にすすめられた保険に入ってましたが、補償内容を見てビックリしました。
単身なのにファミリー用として1,000万の家財補償が付いてました…ファミリー用としても高い。
つまり、当時のぼくは不要(過大)な補償をかけ、お金をドブに捨ててる状態でした。もったいない…
今は見直して、日新火災の「お部屋を借りるときの保険」を契約してます。
日本中どこでも同じ保険料なので、引っ越してもネット上で住所変更するだけでOKというポータブルな保険。
下記例なら年間保険料4,000円です。クレカ決済できるのもマル。
- 借家人賠償責任
…2,000万円 - 修理費用
…300万円 - 個人賠償責任
…1億円 - 被害事故法律相談費用等
…30万円 - 家財保険
…100万円
見直し前の保険は1年で1万円程度だったので、年間6,000円の節約になりました。
まとめ

- 支出を固定費と変動費に分ける
- 固定費からの見直しが大原則

公務員の方向け【お金が勝手に貯まる仕組みづくり講座】

追伸!あなたがもし公務員ならの情報が役立つので必ずチェックしてね。
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