劇団スカッシュ公演「せかいのはじまり」と星野源の「ギャグ」がリンクした春

こんにちは、nino(@kurashilog)です。

先日、劇団スカッシュさんの公演「せかいのはじまり」を観に行ってきたんですが…

いやー…めちゃくちゃすごかった。

モノを作る方々のエネルギーってなんであんなに圧倒的なんだろう。

今回の公演は特にエンタメ感が強くて、ダンスあり、即興ありの90分間。
ずーっと笑いっぱなし。

観終わった時はもう喉がカラッカラでした。

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夏公演Blueから9ヶ月ぶりの公演

「せかいのはじまり」について書くまえに、夏公演「Blue」の話を少し。

実はスカッシュさんの舞台を観るのは今回が2回目で、昨年夏には「Blue」を観ました。

ぼくはそれまで演劇なんて観たことなかったし、まさか自分が実際に劇場に足を運ぶとは思ってなかった。

でもPCやスマホの向こうでいっつもなにやら面白いことをやってる彼らの熱量に圧倒されて、気付けば東京へ向かう新幹線に揺られてました。

初めての演劇。
まず生声でやってる事に驚きました。
どんだけ強靭なノドしてんの。

そんでこんなに人集まってんの?
劇場内はパンパン。開演前のざわつき、期待をはらんだ独特の雰囲気。

公演内容はyoutubeで公開されてるドラマの舞台版で、同じ話。

同じ話。なんだけど、やっぱり違うんですよね。
セリフも違う部分があるし、大勢が同じ空間で同じものを観てるっていう一体感がそう感じさせるのかも。

一度観てる話でなければそんな感覚は得られなかっただろうから、youtube→実際の演劇という流れは新しいエンタメの楽しみ方で、劇団スカッシュならではって感じました。 

「また公演あるなら観に行きたいなー」

そう思ってたので「せかいのはじまり」の公演が発表された後、速攻でチケットゲットしました。

台本のない舞台「せかいのはじまり」のはじまり

劇場前の桜

そんなこんなで広島から遠路はるばるやってきました。
東京は池袋、シアターコンプレックス「THEATER GREEN」の1劇場「BIG TREE THEATER」。 

めちゃくちゃ楽しかったので、感想レポ。

公演は14時スタート。
1時間前から受付開始で、開場は30分前。

ぼくは13時50分に開場入りしました。

ファンキーなウクレレのBGMが流れる場内はすでに満席状態。
ステージ上にはブルーとグリーンの2色の照明が暗めに当てられていて、焚かれたスモークでぼんやりと光っていた。

「Blue」の時と同じように、劇場内は開演前独特の空気感が漂っている。
自分の席を見つけて腰を下ろす。

あたりを見回すと、みんな何やら「紙」をカリカリしている。
ぼくにもスタッフの方が渡してくれた。

「ペーパーズ」と呼ばれるその紙にはこう書いてある。

あなたの思い出にまつわる言葉をお書きください。劇中の即興シーンで役者が読み上げます。

そう、「せかいのはじまり」は台本がない舞台。 

観客が「ペーパーズ」に書いた言葉をきっかけに物語が展開していきます。
(千穐楽を迎えられてるので、多少ネタバレ書いてもいいよね…?)

開演3分前に主催の大塚竜也さんのハイテンションなアナウンス。
毎回このテンション維持するの大変だろうな。

BGMがウクレレから財部さんの「月華咲く場所へ」に変わり、「いよいよ始まる!!」という高揚感を加速させる。
この曲のイントロのスネア、フィルターがかかっててかっこいい。

ボリュームがどんどん上がり、振動で劇場全体がズンズンと震えていく。
MAXに到達したところで舞台照明がバッ!!

明転した舞台上にはスカッシュの4人。
キターーーー!!!

彼らが談笑するシーンでスタート。
簡単に流れを書いておきます。

  1. ペーパーズきっかけで4人がそれぞれ1本ずつ即興で話を作り、演じる。
  2. 4本のうちで、続きを観たい話を2本に絞る。
  3. 2本の続きを観て、更にエンディングを観たい話を1本に絞る。

どの話を選び、続きを展開させていくかは観客の挙手で決定。 

この日選ばれたエンディングの1本は、「寝台列車18時間の旅」ってやつ。
劇中に広島が出てきたので、広島から観に行ったぼくはちょっと嬉しかった。

驚いたのは、劇中のBGMを渡辺海智さんがウクレレで生演奏してたこと。
途中で竜也さんが渡辺さんに「だんだん(BPM) 速くして」と言っていたりして、まさに今作ってる感が面白かった。

エンドロールまでの90分間、ほんとにあっという間でした。

選択することがテーマ

「せかいのはじまり」のテーマのひとつは、「選択」。

話を展開させる「ペーパーズ」を引くことも選択。

4つの話から1つに絞っていくことも選択。

また、即興以外のシーンでは「トロッコ問題」について語る場面もあったりと、「選択」することについてメッセージが込められていました。

もちろんエンタメなのでゲラゲラ笑って観たんですが、ただ単純にオモシロい!笑える!といった感情だけじゃなく、「自分でえらぶこと」について考えさせられてしまう。そんな舞台でした。

ちなみにトロッコ問題とは「ある人を助けるために他の人を犠牲にすることは許されるか?」という思考実験で、ハーバード大学のマイケル・サンデル教授も講義で取り上げてます。興味のある方は同著の『これからの「正義」の話をしよう』を読んでみることをオススメします。

この1冊で世界が変わった!って方もいるほどの名著。

さて話はスカッシュに戻って。

冒頭とエンディングに同じようなセリフ・場面があります。
(これは即興以外のシーンなので、どの回でも観れる内容。)

そこでも「選択」について4人が矢継ぎ早にセリフを言うんです。
でも、冒頭とエンディングでちょこっとセリフが違ったんですよね。

その中で印象的だったセリフ。

「いつもおっぱいって言ってごまかしてるけど、ほんとうはありがとうって伝えたいんだ。」

なんかここだけ抜き出すと何これって感じになるな 笑
その時はグッときたんですよ。 

たぶん裕也さんのセリフだったと思うんだけど …
このセリフと星野源さんのこの曲が重なりました。

ギャグ星野源
J-Pop
¥250


ギャグの隙間に本当の事を祈るみたいに隠して

源さんの「ギャグ」はギャグ漫画をテーマにした曲だけど、これってエンターテインメントにも通じるものがありますよね。

ギャグ漫画だけどシリアス展開があるものや、コメディでも笑い以外にも作り手が伝えたい裏テーマがあったり…

「せかいのはじまり」もパッケージはエンタメだけど、その中に「選択しなきゃはじまらない」というメッセージがバッシバシ込められてました。

個人的にもこれから先のことで悩んでいる「選択」があったんですが、この舞台に背中を押してもらえた気持ちです。

劇場に足を運んだ方で、同じような気持ちになった方もきっといるんじゃないかな。 

見逃した方はDVDでせかいをはじめよう

というわけで、劇スカの舞台公演「せかいのはじまり」は大・大・大満足!
東京まで観に行ってほんと良かった!

全公演満席だったようで、観に行けなかった方もいると思います。

そんな方に朗報!BREAKER STOREで公演を収録したDVDが購入できるみたい。
5/7までの受注生産で、実際に届くのは6月上旬とのこと。

迷ってることや決めかねてることがある方は、先に進むきっかけをもらえるはず。
気になってた方はぜひ!  

クソみたいな選択肢ばっかりでも、自分で選んで先に進めばせかいがはじまるかもしれない。

とっても楽しかったです!ありがとうございました!

4月の東京は桜が満開でした。 

ピースフルな雰囲気の南池袋公園

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