インド料理店に行ったら消防車キタ/警察とアルソックもキタ

これはぼくと、ぼくの友人と、何事にも動じないインド料理店の店員の物語である。

その日ぼくらはとあるインド料理店に入った。

異変は入店直後から起きていた。

アレ?なにこれ目が痛い。

さすが本格インド料理店、スパイシーな空気が直接粘膜を刺激してきやがる。
フォー!これは期待できそうだぜ…!

そんな事を思ってメニューを眺めていた。

しかし入店からわずか2分後…

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鳴り響く火災報知器、動じない客・店員

ジリリリリリリリリリ!!!!

けたたましく鳴り響く火災報知器の音。

え、え、なに?火事!?火災の煙で目が痛かったわけ?
確かに店内は少しスモーク気味だった。

やばいじゃん逃げないと!

しかし、先客のファミリーは全く動じていない様子。
店員も「うるさくてすみません」と注文を取りに来る始末。

いやうるさいとかそういうことじゃないから。

どうも火災報知器の誤作動だった模様。調理の排煙がうまくできていないようだ。
お店として大丈夫なのそれ。

しかし、このあたりから危機感が薄れていくぼくら。
野生では生き残れないであろう生存本能の低さを発揮。

もはやBGMと化したベルの中、オーダーしていく。

もちろん大きめの声で注文しなければならない。

ここは戦場だ。腹から声を振り絞る。

「えっとー!ほうれん草とチキンのカレーとチキンと茄子のカレー、それからチーズナンください!あ、タンドリーチキンも!はい!ひとつで!はい!お願いします!」

「え!?あ、辛さ?選べるんですね、どうする?あ、じゃあふたつとも2倍で!いや違います2倍です!にーばーいー!!あんま辛くないやつにしてください!」

「ほんとにうるさくてすみません」とダメ押しの店員さん。

いやだからそういうことじゃないんだ

ほんとの火災だったらチキンとぼくらどっちがタンドリーされていたかわからない。

タンドリーの使い方間違ってますか、そうですか。

オーダーはきちんと通ったのだろうか。
不安だ。

アルソック、ファイヤーマン、警察官乱入

鳴り出して約10分後、ようやくベルが止んだ。

アルソックの人が駆けつけて止めたようだ。

原因について説明を求められる店員さん…オーナーとかいないのかな。

「あれ、消防車来てない?」

窓際の友人の声に窓の下を見てみると、2台の消防車が駆けつけていた。

さらに、パトカーも横付け。

店内にアルソック1人、消防士4人、警察官2人がなだれ込んできた。

なんで避難してないの?とか怒られるかな、と怯えていたぼくらのテーブルに注文した料理が運ばれてきた。

調理担当のインドの方のようだ。

「オマタセスマスター(笑顔)」

マジか。まさかの鬼メンタル。それとも状況を理解してないのだろうか。

これがプロの接客だとでも言うのか…

仕方ないので、公権力に囲まれながらもチキンにかじりついた。

なんなんだよこのカオスな食卓。

ちなみにオーダーの取り違いはなかった。有能か。

口の中が火事!でも…

人の慣れとは恐ろしいもので、数分もするとぼくらはもう普通にカレーやナンを口に運んでいた。

しかし…おや?友人の様子がおかしい。

訴えかけるような眼差しを店員へ向け、小刻みに震えている。

友人の手には空になったグラスが…

あっ(察し)

そうだったコイツあまり辛いの得意じゃなかった。

ぼく「でもそれ辛さ控えめの2倍だろ」

友人「いやだめむり、からい。」

お前なんでインド料理食いに来たんだよ 笑

水だ、とにかく今は水が欲しい。

しかし店員は消防士や警察官と話し込んでおり、割り込める雰囲気ではない。

消防士サーン!彼の口の中が火事よ!

もうボヤでもなんでもなかったんだからみなさん解散して!

料理の出来を気にする店員

その後、一瞬のスキをついて水を入手することに成功したぼくら。

グビグビ…

料理も平らげ、ようやく一息ついたところでさっきの調理担当の方が食器を下げに来た。

「アジドーデスカー?(笑顔)」

ぼくら「え?あ、ハイ…おいし…かったです…」

ぼくらのリアクションに非はないと思う。

こんな状況下でどんだけ料理の出来を気にしてるんだよ。
貪欲な料理人か。

そしてぼくらはお会計を済ませ、インド料理店カオス料理店を後にした。

店を出るときもまだ消防車・パトカーは停まったままだった…。

いろいろとカオスだったインド料理店

いやー面白かった!

もう料理がウマいマズいとかではなく、また行きたいです。

ほんとの火事じゃなくてよかった。

こんどは辛さ0倍にしよう。

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