ハマる力が世界を創る/堀江貴文『99%の会社はいらない』【書評】

こんにちはnino(@kurashilog)どす。

今回は新しいことをやってみようと思い、「書評」にチャレンジしてみます。
新チャレ1本目として選んだのは…

堀江貴文さんの『99%の会社はいらない』です。
(ベストセラーズ:2016/7/9発売)
テッテレー

ホリエモンの本は何冊か読みましたが、基本的に同じことを繰り返し伝えようとしています。

  • 自分の時間を生きろ
  • すぐに行動せよ
  • アイデアではなく実行力に価値がある

『99%の会社はいらない』にも上記のメッセージが込められています。

これらを認識し実践する人が増えれば、社会はもっと便利に面白くなっていくんだろうな。

煽ってるタイトルだけど、うまいよなぁ。
それでは、行ってみましょう!

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構成

本著は5章構成。

  1. 日本の会社はおかしいと思わないか?
  2. 仕事のない時代がやってくる
  3. だから「遊び」を仕事にすればいい
  4. 会社ではない新しい組織のカタチ
  5. 会社に属しているあなたへ

以下、一部引用しつつ紹介する。

第1章:日本の会社はおかしいと思わないか?

日本の会社では、入社すると大学で学んだ専門分野とまったく違う仕事をやらされる。会社側は、なんのために採用したのだろうと思ってしまう。異なった専門性を持つ人間を様々に雇い、学生時代の研究や経験を生かして組織を活性化させる方がよっぽどいいはずだ。

あなたの会社でも、慣例にとらわれて非効率的なやり方を採用し続けていることはないだろうか。

そして、それを変えようとすると作業自体は簡単なのに、「これまでと違うから」というよくわからない理由でストップがかかり、うんざりした経験はないだろうか。

そんな日本の会社の非効率性、矛盾をズバズバ切っていく。

そしてその内容に共感するサラリーマンも多いはず。

そんな共感を示す人々に「なのになんで行動しないの?さっさとやればいいのに。」ホリエモンは疑問を投げかける。

「分かるわー」ではダメだよ、あなたの不満や疑問はなにも解決しないよ、それでいいの?とグイグイ主張してくる。

第2章:仕事のない時代がやってくる

ネットが登場し、システム化を行うことで従事する人間の仕事量は格段に減った。それが今度はAIを利用したボットが発達したことで、その人間と仕事自体が減っていく。これは、そんな遠い未来の話ではない。

近年のAIや人工知能技術の発達はめざましい。

実際に自分の現在の仕事がそれらによって代替された時、他にできることが残っているだろうか。そして、食べていけるだろうか。

そう考えて、「これができる」「これなら食っていける」とすぐに思いつく人にとっては、この本は必要ないだろう。

自分にとって唯一無二の仕事をすでに見つけていることになるのだから。

もしも「仕事がなくなったらどうしよう…」と不安になった人にとっては、本著は一つの指針になるかもしれない。

今後ロボットに代替される仕事は増えていくよ、あなたの仕事もなくなるかもしれないよ?だったらどうするか。ということで第3章に繋がるようになっている。

第3章:だから「遊び」を仕事にすればいい

この章が一番自分に刺さった。

技術の進化によって人々の余暇時間が生まれると、「遊び」が仕事になる。別に遊びでなくとも、興味があること、熱中できることであればなんでもいい。

これって、イケダハヤトさんが『新世代努力論』で主張していたこととまるっきり同じだ。

ぼくらが本当にすべき努力とは、「没頭」と表現できるようなタイプの努力です。

イケダハヤト著『新世代努力論 「恵まれた世代」は判ってない。これがぼくらの価値観だ』
(朝日新聞出版:2014年)

「継続は力なり」と言うが、実際にものごとを継続するにはどんなことが必要だろうか。

答えは、「好き」「興味がある」といったポジティブな動機付けだとぼくは思う。

自分のやりたい事であれば、頼まれなくても継続”してしまう”。
継続”できる”のではなくて、”してしまう”のだ。

そして、没頭しているうちにそれが仕事に繋がり、生きていくことができる時代が実際に来ている。

例えばYouTuberの台頭がそれを証明している。

しかし、そんな状況に、保守的な人々は顔をしかめるだろう。
「いつまでも続かないよ、既にオワコンでしょ。」と。

YouTubeが”既に終わったコンテンツ”という感は確かにあると思う。
いつまでも続くものなんてそんなにない。

だが、本当にハマって日々動画投稿を継続し、戦略を練っているYouTuberならば、当然YouTubeがオワコンになった時のことも見据えているはずなんだ。

YouTubeで活動している「劇団スカッシュ」という劇団がある。

彼らはもともと、『劇場での演劇公演=オフライン活動』を行っていたが、『YouTubeへの自作ドラマや旅動画投稿=オンライン活動』を組み合わせることで、ファンを獲得し、演劇公演の動員数を伸ばす事に成功している。

(実際にぼくも彼らの熱量に圧倒され、劇場に足を運んだ。2016年夏公演Blue最高だった。)

時代が変われば生き方も変わる。

本著の中でも、一つのことにハマった成功者としてプロ野球選手が例として挙げられていたが、ネットが発達した現代社会においては、ハマることで繋がる仕事の幅がこれまでよりも広がってきているということだ。

第4章:会社ではない新しい組織のカタチ

堀江貴文イノベーション大学校(HIU)というオンラインサロンがある(オフラインでの活動もあり)。

非公開Facebookグループを利用したもので、ホリエモンが面白いと思ったことや、参加者自身がやりたいことを実践していくサロン。

参加者は月額会費の10,800円を払って、ホリエモンのやりたいことを手伝っている。その結果、いろんなイノベーションを起こしていこうぜ、ということだ。

こういった組織のあり方も今後増えて行くかもしれない。

また、ホリエモンはこのサロンのその先も考えているようだ。

HIUのようなオンラインサロンの延長線上で、大学院と企業の中間、メザニン(中二階)にあたる場所を作れないかと思っているのである。
働ける、研究できる「サロン2.0」とも言えるラボがあってもいいはずだ。

社会人になって何かを学ぼうと思い、大学に入り直す人もいるだろう。

しかし、その為には職を辞さなければならなかったり、超えなければならないハードルが高い。大体は、チャレンジする前に諦めてしまうのではないだろうか。

ホリエモンが言うようなカジュアルな学び・実践の場というのは、確かにニーズがあるだろう。

第5章:会社に属しているあなたへ

5章では「飼い犬」と「野生の狼」の童話が出てくる。

広い庭で飼われてエサはもらえるが、鎖につながれて自由が奪われている「飼い犬」と、自由に動き回ることができるが、常にエサを自分で獲らなければならない「野生の狼」が、どちらが幸せかについて話すというもの。

親や学校の先生は、「あなたのためだ」と「飼い犬」を勧めてきたのではないだろうか。その方が安全だと思っているし、もし「野生の狼」を勧めてしまって生活ができなくなったら、勧めた自分にも非があることになると感じているからだ。それが正しいと思い込んでいるし、いままで自分がやってきたことなのだから間違っているわけがないと思い込んでもいる。

確かに、「安定した職業」を選ぶことが正しく、幸せに直結しているんだ、という風潮が日本にはまだある。

ただ、幸せなんて主観的なものだ。
他人の目にはみじめに映っても、自分自身は文句なしに幸せ!という人もいるだろう。

客観的な幸せなんて存在しない。

いつだって大切なのは、自らが自分自身をどう捉えてどう行動していくかだ。

まとめ:現状は自分が選んできた結果だ

今回紹介した『99%の会社はいらない』は、Amazonでもベスト新書売れ筋ランキング1位を獲得している。
(2016/8/14現在)

それだけ、多くの人に刺さる内容なのだろう。みんな、現状が不満なんだ。

しかし、不満を持っていても現状を変えようとしないのは、「自らその不満な状況を選んでいる」と言える。

結局のところ、現状維持がラクで、ある意味都合がいいのだ。

だけど、「本当にそれでいいのか?」と投げかけ続け、自分自身の「ほんとう」と向き合うきっかけを与えてくれる。『99%の会社はいらない』はそんな本だ。

物事にハマって継続することで生きていける(かもしれない)時代が到来している。

だったらいろいろと試してみて、自分がハマれるものを探してみるのもいい。

ビジネスとしてうまくいかなくても、夢中になれること、没頭できることが見つかれば人生がそれまでよりも楽しいものに更新されることは確かだ。

まずは自分が動くこと、そしてその結果が今を創っていく。

動かないことだって、それも一つのアクションだ。大切なのは、自分の意思で決めてアクションすることなんだ。

不満点:Kindle版がない→出ました。

ということで、終えようと思いましたが不満点を一つだけ。

なんでKindle版がないの。全然イノベーティブじゃないよ。

新書だから?そのうち出るのかな。
→その後無事出ましたね。

冒頭でも書いた通り、堀江さんの主張は他の本でも共通していて、シンプルです。

とりあえず手軽に考え方を知りたい方にはKindle版の『本音で生きる 一秒も後悔しない強い生き方』をオススメします。

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